吉村作治の新発見!エジプト展

吉村作治の新発見!エジプト展 01 吉村作治の新発見!エジプト展 02





島根県立美術館で開催されている、山陰放送開局55周年記念『吉村作治の新発見!エジプト展~ 国立カイロ博物館所蔵品と ~』を観てきました。
早稲田大学古代エジプト調査隊(吉村作治隊長)がエジプト・ダハシュール北遺跡で発見した未盗掘の木棺に加え、世界最高のエジプト美術品を有する国立カイロ博物館の所蔵品(約70点)を借り受け、「古代エジプトのミイラと死生観」をテーマに開催されている展覧会です。
今回展示されている木棺は、2007年に発掘された未盗掘のもので、その内3800年前の中王国時代のものは、夫婦(夫:セベクハト、妻:セネトイトエス)が同じ墓穴に一緒に埋葬されていたという、過去にほとんど出土例のない貴重なものです。 
また、3400年前の新王国時代のものと見られる「ウイアイ」の黒い人型棺は、杖が一緒に埋葬されており、相当の権力を持ったアメン神殿の職人長であったことを伺わせています。
同年7月には、親子が同じ墓穴に眠っていたケースとしては世界初の、3400年前の未盗掘ミイラも発見されました。父親は「チャイ」という人物で、ウイアイ同様、職人でしたが、特徴的なのは木棺内に花束があったということで、これはツタンカーメン王墓以外では唯一という、大変に貴重な出土例ということです。
会場内では、未盗掘木棺が発見された瞬間を撮影した映像も用意されており、臨場感を持って鑑賞するができます。(途中一休みできるのも嬉しい。)

テーマである「古代エジプトのミイラと死生観」ということでは、ミイラの作り方が手順を追って紹介されており、このあたりも個人的には興味深いものでした。
因みに、死後、ミイラとして保存措置がなされた王や被葬者は、現世での言業を審判にかけられ、真理のマアトの羽根と心臓とを天秤メカアトで量られたとのこと。現世での言業は全て記録されており、この審判で虚偽の告白をすると、直ちに心臓は怪獣アメミットに喰われ、魂は消滅してしまい、再生復活が出来ません。
神々の求める真理と秩序に従って生活をしたかが問われるあたり、今を生きる我々への教訓でもあり、戒めであると感じました。人としてまっとうに生きていけば、何時かきっと報われる(救われる)日が来ると。悪行を繰り返す人には、それなりの酬いが待っているだろうと。
そして、再生しても、夫婦は夫婦なのだということを聞き、これからも夫婦支えあって生きていこうとそんなことも思いました。

パピルス

余談ですが、展覧会場では“パピルス”画も販売されていました。
これは、以前エジプトのお土産にいただいて、部屋に飾っている我が家のパピルスです。いただいてからかなりの年数が経ちますが、描かれている絵は、今も色鮮やかで美しいままです。

エジプトに関する展示品を観るのは本当に久しぶり。随分前に、ニューヨークのメトロポリタン美術館で観て以来です。
メトロポリタン美術館は、大英博物館、エルミタージュ、ルーヴルと並ぶ世界4大ミュージアムの1つですが、印象的だったのは、サックラーウィング(Sackler Wing)に展示されている“デンドゥール神殿(The Temple of Dendur)”。ガラス張りの吹き抜けの大展示ホールを贅沢に使って、本物の遺跡が展示されていました。
デンドゥール神殿は、紀元前15年アスワン市の南80Kmのナイル川西岸に建造されていたもので、アスワンハイダム工事により水没の危機にあったヌビア遺跡を救う為にアメリカが行った援助に感謝して、エジプト政府より寄贈されたということです。

松江~エジプト~ニューヨーク... 心の旅を楽しみました。

☆山陰放送開局55周年記念『吉村作治の新発見!エジプト展~ 国立カイロ博物館所蔵品と ~』 島根県立美術館にて、2009年6月10日(水)~7月26日(日)まで開催

2009.06.12 12:43 | エンタテインメント | トラックバック(0) | コメント(1) |

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2009.06.15 10:54  | # [ 編集 ]

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